これから天体写真を撮ってみたい人たちのためのページ
すでにマニアックにハマッている方はご覧になる必要はないかと思います
学生の合宿を予定している場合には必ず隈なく読んで理解しておいてください
もっと気軽に
星の写真を撮ろう
すばると月の出
CANON EOS10D EF24−85mmF3.5ー4.5
ISO400 24mmで絞り開放 30秒
満月近い月がすばるを追うように福島の街上空に昇ってきました。多くの人は仕事から帰宅する頃か、あるいは夕食時か。さて、季節はいつでしょう。自然科学な問題です。(答えは読んでいるうちに出てきますよ!)
ステラポート
写真というものは、芸術手段であると同時に、記録としての手段でもあります。
ですから天体のような自然科学の記録や証明のひとつの手段として、写真技術は欠かせないものとなっているのです。
もちろん、星空の撮影を始めるきっかけは、星という自然科学に対する興味から始めても、旅行先で見た星空がきれいでシャッターを切ってみたものでも、それは人それぞれでしょうし、それによってその作品の仕上げ方も変わってきます。
でも基本的には、「天体写真」とは自然科学の記録であると一般的には定義されています。
同時にたくさんの人たちに自然科学や環境への興味を持ってもらうための手段にもなっています。
しかし、そんなことより、星空の写真は結構難しいのです。なかなか思惑通りに写らないのです。星野写真家たちの間では「一に天候二に機材」といわれています。もちろん写真についての(天体に対するよりもむしろ写真についての)確かな技術や知識あってこそのことですが。現実機材は妥協せざるを得ません。お金のかかることはハマッてから懲りましょう。何しろ天候です。晴れないことには写らないのです。お蕎麦を食べたくて蕎麦屋に行ったらお休みだったみたいなものです。
もし満天の空というラッキーにめぐり会えとしても技術はともかく撮影方法の知識が無くては、何も残らずおわってしまいます。それではまだボーっと星空を眺めているだけのほうが得です(本当です。実は私はそのほうが好きだなぁ)。ここではそんなラッキーを逃さない初歩的な撮影方法を紹介します。
出来栄えはともかく始めてみましょう。
☆文字がやったら多いのですが飽きずに読んでね!☆
ところで、多くの人が望遠鏡を使わないと星空の写真は撮れないと思い込んでいるようです。このページを今まさにご覧になっている方の中でも、そう思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに望遠鏡も使用していますが、広角レンズや、標準ズームレンズなんかも使っています。とりあえず手元にあって使えそうなものすべて使います。製品名「望遠鏡」といわれる望遠レンズも使います。
でっかい望遠鏡を使えばなんでもすばらしく写るのではなく、対象の見かけの大きさや構図によって使うレンズを選択します。星野写真の撮影においては、望遠鏡とは「天体のような無限遠にある点光源を撮影することに特化したレンズ(ちなみに多くが望遠系レンズ)」と解釈してください。←これを理解していないと、大きな「望遠鏡」じゃないと天体は写らないと思い込んでしまい、案外厄介です。
普段何気なくシャッターを押している昼間の写真撮影についてチョット思い出してみましょう。
☆目に見えるものをどれだけ切り抜きたいかによって、ズームも含めてレンズの長さ(焦点距離)を決定します。
☆被写体の明るさによって、露出量を加減します。
☆動いている被写体を撮影するには、被写体と同じ速度でレンズの向きを動かします(いわゆる流し撮りですね)。
天体の撮影でもこれが当てはまっていて、特別違ったことをしているわけではないということです。
空いっぱいに広がる天の川を撮影しようとしたら、広い写野が得られる広角レンズが必要ですし、どこに流れるかわからない流れ星なんかを撮影したい場合にも広角レンズでないとなかなか写野に入らないので写しにくいものです。天の川の中に点在する星雲を撮影するのには望遠レンズが必要になるかもしれません。もちろん星雲と一口に言ってもいろいろな大きさがあるわけで、、なんでも望遠にすればいいというわけではありません。
レンズの焦点距離の違いによる写野の例
写真はAPS−Cサイズフォーマットのデジタル一眼レフを使用してガイド撮影したものです。写真の下に書いてある数字は使用したレンズの焦点距離です。大きなレンズ(望遠鏡)を使えばなんでも写るというわけではなく、ぐるり見渡す広い空のどれだけを切り抜きたいかによってレンズを選びます。同じレンズを使用すると、APS−Cサイズフォーマットは35mm版フォーマットよりおよそ1.6倍望遠気味になります。逆に35mm版ならAPS−Cサイズよりも約1.6倍の広い写野を得られます(これはそれぞれ利点でも欠点でもありません)。24mmの広角レンズでも星雲星団がきちんと写っています。地上風景をもっと多く入れたり、天の川をもっともっとながーく写したいのであれば、魚眼レンズを含め、さらに広角のレンズが必要です。
天体は、被写体としてはとても暗いので、ISO感度を上げるか、もしくはシャッター速度を遅くしているわけです。もちろんやみくもに長時間撮影すれば、いかに光の弱い天体でも露出オーバーもありえます。デジタルカメラでは特に。
星空は地球の自転によって一定速度で動き続けていますので、流し撮りと同じような撮影をするわけですが、どんなに名人でも、とても手持ちでそんな正確な動きを長時間続けることは出来ませんので、地球の自転と同じ速度で動く「赤道儀」という装置を使い、ガイド撮影という方法をとります。
ただし、このページをご覧になっているような方は、手元に赤道儀があれば別ですが、大抵はいきなりガイド撮影するとは思えませんので、とりあえずは三脚にカメラを載せた固定撮影を試してみるようになると思います。
なお、望遠レンズでは焦点距離が長いほど、「これ以外ありえない」構図が発生します。広角レンズでは写野が広がるほど技術面ではカンタンになりますが、構図に工夫が出来て撮り手として撮影の楽しみも広がります(センスが問われますねー)。
まずは固定撮影でトライしてみましょ!
カメラは一眼レフタイプのものが使いやすいでしょう。シャッターにバルブ(BULB)機能がついているものを使います。
レンズは固定撮影の場合、何か特別理由があるわけでもなければ通常は広角タイプのものを使います。マニュアルフォーカスが出来るものを用意してください。
三脚は出来るだけしっかりとしたものを使います。
レリーズケーブル、最近のカメラでは専用のリモコンタイプのものもありますが、これが無いとバルブでの撮影は実質不可能ですので必ず用意してください。
カメラのバッテリーは必ずフル充電しておきます。予備のバッテリーを用意しておけばなお安心です。特にデジタルカメラは消費電力が大きいです。省電力で定評のあるEOS DIGITALシリーズでも、長時間の露出を繰り返していると夏で2個、春秋で3個以上(新品バッテリーパックフル充電の場合)少なくとも消耗します。
基本的な撮影手順を以下に記載します。
1・三脚にカメラを載せ、撮影対象にレンズを向けます。
2・シャッターはバルブ、絞りは開放(とりあえずは開放から試してください)にあわせて、マニュアルでピントを合わせます。ピントは明るい場所での撮影と違い、かなりシビアです。特にデジタルカメラはその特性上、イヤッというほどシビアですので、根気強く確実にあわせてください。
3・目的の時間シャッターを開けます。
撮影手順は以上です。ピント合わせが以外にもチョット大変かもしれませんが、撮影そのものはそれほど特別なことしてませんね。
ところで、3の目的の時間とは何なのーというと・・・
フィルムなりデジタルセンサーなりがきちんと像を結ぶ程度の露出を得られるシャッター速度のことを言います。
フィルムにしてもデジタルセンサーにしてもですが、ISO感度によってシャッター速度を変えます。
感度を高く設定したときには、短時間の露光が可能(必要)です。
感度を低く設定したときには、長時間の露光が必要(可能)です。
じゃー実際にはどういうふうにやってるの??
撮影方法1・感度を高めにしてシャッターは短め
ISO感度を1600程度まで上げて、20秒〜1分程度の撮影。
星像はほぼ点に写り、目で見た星空をそのまま写しこんだ印象になります。低い空にたなびく雲なんかもきれいに写ります。地上に明るい光源があるような撮影地でも比較的有効な撮影法です。
高感度フィルムでも可能ですが、どちらかというとデジタルカメラ向き。
木星のある天の川
CANON EOS10D EF24−85mm F3.5−4.5
ISO3200 24mmで絞り開放 20秒×4(※)
彩りはデジタルカメラの特性上かなり無機質ですが、天の川の濃淡や主な星雲星団は写りました。
(※)ISO感度を最大限まで上げているので、背景がかなり荒れてしまうため、同じ画像を4枚撮影し、Photoshopで重ねて(加算平均)滑らかさをだしてあります。もちろん1枚撮りでも写り的にはOK。
撮影方法2・感度は低めでシャッターを長く開ける
ISO100〜400程度で5分、10分、あるいはそれ以上シャッターを開けておく。
星は時間の流れを感じるような線状に写ります。ISO感度が高すぎるとやたらたくさんの太い線状の星が写り、印象としてあまりキレイじゃありません。
いて座の天の川
NIKON FM10 Aiニッコール28mmF2.8
コニカミノルタJX100 絞り開放10分程度露光
M8干潟星雲が赤々と輝いています。
レンズを向けた方向の空で星の動く方向が変わります。理科の授業で教わりましたよね!
長時間シャッターを開けますので、流れ星が写る確率も大きいのでわくわくします。
実践的には感度をどうしたからどう撮影するかではなく、どのような画像を得たい場合にどのような感度でどれだけシャッターを開けるか、という様に考えてください(重要)。
ここでは「撮影方法1」「撮影方法2」としましたが、アプローチをどちらから始めるかということで、線引きはありません。
具体的に何分シャッターを開ければいいんですかね、と尋ねてくる方もいるんですが、それはご自身で経験をつんでくださいね。環境も機材も違いますし、何よりもこれから得る画像のイメージが人それぞれでしょうからお答えできません、あしからず。
ガイド撮影なんかもそのうちトライしてみましょ!
地球の自転によって星が東から西へと動いていく「日周運動」の速度にあわせてカメラを動かし、星を点に写すのがガイド撮影です。固定撮影で必要な機材に加えて動きが正確なモーター付きの赤道儀が必要です。
赤道儀は持っているだけではなく、それをきちんとセッティングしなければ無意味ですので、それなりの知識が必要です。
撮影方法なんかは固定撮影と大差ありません。
長時間の露光でも星は点像に写ります。
夏の大三角とはくちょう座の天の川
NIKON FM10 Aiニッコール28mmF2.8
コニカミノルタJX400 絞り開放15分
アスコSX赤道儀でガイド
広角レンズでもちゃんと北アメリカ星雲がわかります。この圧縮画像ではわかりにくいですが、元画像では網状星雲やM27も写っているのがわかります。今後望遠レンズで撮影したり望遠鏡を目でのぞいて観察を楽しむのにも、このような広角の写真は、どこにどのような星雲星団がどのくらいの広がりで存在しているのか、ということがとってもわかりやすく、チャートマップとしても使えてとても役に立ちます。
デジタルカメラで撮影したらプリントする前にチョット手直し
画像編集ソフトを使用して背景の色調、明るさ、コントラスト、シャープネスなどを手直しするとさらに見栄えが良くなります。画像編集ソフトは天体写真用のものもありますが、アドビPhotoshopが多く使用されています。星空の写真だけでなく、あらゆる写真(ケータイの写真も!)のレタッチに使えてとても便利です。もちろんデジカメ購入時に付属品としてくっついてくるバンドル版のエレメンツでも十分です。
もちろんフィルムで撮った写真も手直しするとよりすばらしいんです
フィルムの写真をパソコンに取り込むには、スキャナーを使うか、現像時にCD-Rに焼いてくれる写真屋さんもありますのでそれを利用します。背景の色合いをPhotoshopなどでニュートラルグレー(赤・緑・青の色を同レベルにする)にするだけでもかなり見栄えがよくなります。
ところでデジタルとフィルムどっちがいーの?
って、よく訪ねられるのですが、どちらにも一長一短あるんです。好きなほうでやってください!なんていうととても不親切な印象ですね。最近の風潮では、なんでもデジタルのほうが優れているというふうに吹き込まれていますが、ハタシテ・・・
デジタル長所
○撮影結果がすぐにわかる
露出の過不足やピント構図など失敗していたらすぐに修正できる
○弱い光を比較的簡単に写すことが出来る
同じISO感度でも特性上弱い光に対する実質感度はデジタルのほうがいい
デジタル短所
Xピントが合わせずらい
ピントに対してセンサーが非常にシビア
Xノイズが出て荒い画像になる
デジタルカメラの最大の宿命で長時間露光や高感度撮影時にノイズが発生する
原因のほとんどはセンサーに電気が流れるときに発生する熱によるエラー
新しいモデルが出るたびに改善されている
X写る星像がやたらとシャープ
センサーの特性上明るい星も暗い星も鋭い点像に写る
そのため星々の表情に乏しく星座など星の並びがわかりにくい
望遠レンズ使用時には利点になることも
X色調はカメラに依存する
カメラに組み込まれたセンサーで画像データを得るため基本的にはカメラ任せとなる
無難な色調で写るように設計されているので結構無機質
X写らない色がある
人間の目で見える光(輝線)しか通さないフィルターがセンサーに取り付けられている
そのため赤外線が主な成分の星雲が写りにくい
X値段が高い
かなり安くなったとはいえホイッと買うにはまだ高い・・・
フィルム長所
○フィルムを変えることによって色調をかえられる
フィルム銘柄によって発色や粒状感が違うので同じ対象でも印象を変えられる
単なる記録ツールとしてだけではなく画像に表現を加えられる
○程よいボケ味がある
特に広角系レンズとの相性はよく明るい星は大きく暗い星は小さく写る
フィルム短所
X撮影結果がすぐにわからない
満天の空のもと一晩撮影してわくわくしながら現像したら全部ピンボケだったり。。。
X弱い光を写しにくい
「低照度相反則不軌」とかいう覚えるのも厄介な特性があり
弱い光ほど時間をかけても十分な露出を得られない
1秒で適正露出を得られる光の1/10の光だから10秒でいいかというとそれが当てはまらない
それぞれの長所短所をざっと挙げてみるとこんなところです。もっと挙げるとキリがないんですけど(特にデジタルの欠点は)、このページではこんなくらいにしておきましょう。
で、どっちがいいのかとあえてここで言わなくてはならないとすると、天体写真初心者にとっては撮影結果がすぐわかり、失敗していたらすぐに修正してやり直しができることや、弱い光を写し易いデジタルのほうが始めるにはいいのかもしれません。
最近ではカメラを購入するのはデジタルのほうが多いみたいだし、うまく写ってなくても金銭的なダメージも少ないし。
しかし今フィルムのカメラしかもっていなくて、天体始めるのにわざわざデジカメ買いに行くほどじゃないです。
無限遠が回し切りで出せるレンズがついている古〜いフィルムカメラは、ピント合わせがとってもラクで失敗がないので、これまた大変お勧めなのです。バッテリーがなくてもシャッター切れるし。タクマーやAiニッコールなどは、私適には特にお勧め。中古品を購入する際の価格も魅力的だし。
結局は手元に有るものを使ってみて、それからよりご自身のイメージに合う画像を得るための機材を徐々にそろえていけば良いんではないかと思います。
ちなみにデジタルカメラの欠点で「写らない色がある」というのは、デジタルセンサーで見たとおりの画像を得るには、人間の目に見えない光がセンサーに届くのをフィルターなどでブロックする必要があります。人間の目で見えない光は通さないフィルターがついているということは、例外なく赤外線もブロックしているというわけです。写真では赤色に表現される星生成領域の星雲は赤外線が主な輝線(水素ガスの反応に起因する波長656nmmの輝線:Hα輝線)のため、デジタルカメラではほとんど写らないのです。そこでマニアックな星野写真家はHαの星雲を撮影する目的のためだけにセンサー前面にあるこのフィルターをはずしてしまうという改造(要はブッ壊してます)をしています。「星空のギャラリー」ページの写真で「IRカットフィルター除去」って書いてあるのはこのことです。この改造をしてしまうと、カラーバランスはトンチンカンになり、ピントもオートフォーカスはおろかファインダーでも合わせられなくなります(ごく薄いガラスのフィルターでもきちんと屈折率を計算して設計してあります)。さらに純正交換レンズも使えなくなってしまうものが出てきてしまったり、もしカメラに不具合が出てもメーカーで修理を受け付けてもらえない可能性もあります。本来気軽に持ち歩いて気軽に撮影を楽しめることが利点のデジタルカメラが、楽しめる範囲が極端に狭められてしまうので、これから天体写真を始めようって思っている方にはお勧めしません。改造をしていないカメラでも、Hα以外の対象は不満なく写ります。でももし、どうしてもご興味ある方はページ左のリンクから「アストロショップ三ツ星」にたずねてみてください。
はじめての撮影後のあれこれ
始めてうまく写ったときの感激は難しい被写体ならではのものですが、とりあえずシャッターを開ければそれなりに結果が記録されます。よく「撮影に成功」とかいわれますが、星野写真については写りの良し悪しはあっても失敗はありません。良い環境にめぐり合えば、広角レンズを空に向ければ天の川や点在する星雲星団がたくさん写りますし、望遠レンズを星雲に向ければ星雲のクローズアップが写ります(当たり前ですが・・・)。
しかし「レンズを星空に向けたから星空が写った写真」なのか、「星空や星空のある風景を意図を持って切り抜いた写真」なのかが、写真としての出来栄えの違いなのだと思います。
それなりなのか、すばらしいのかは、そのあとの工夫とかアイデアとかによって変わってくるのでしょう。写真を撮るという行為そのものを、このページを見ていきなり星空から始めるものとは思えませんが・・・写真に対する知識とか被写体に対する知識とか、写真に対する感覚を普段からわずかでも持っていれば、その後の工夫とかアイデアとか生まれます。
天文ナントカとか雑誌などではすばらしく良く晴れた空の写真ばかり載っていますが(これはこれで当たり前ですが)、街明かりや行き交う車、流れる雲も工夫次第で被写体になるはずです。必ずしも天体オンリー写真にならなければならないわけではないと思います。特にこのページの趣旨では。
名人と呼ばれる人でもこうしたほうが良かったかな、とかいろいろ考えながらやっています。特に天体はワンショットに時間がかかり、天候にも左右され、そして季節が変われば同じ対象は撮影できなくなってしまいます。納得できる撮影結果が得られるまでに数年かかってしまうということがあるんです。納得できる頃にはまた機材も進歩したりそれに合わせて工夫も必要になります。キリがないんです。。
星空のよく見える環境についてもよく考えましょうね。最近、田舎にくれば星空が見えるとか、高い山にいけば星が見えるとか安直に思われがちで、チョット残念です。このままでは田舎でも星空見えなくなってしまいます。星空が見えるか見えないかは、星空のことではなく、私たちがこれからも生活していく地球の環境のことです。
〜おまけ〜
こんな撮影法もありますよ
手持ちコリメート撮影
「ケータイ」で星を撮る
手元に望遠鏡があったり、観望会などに参加したときなど、カメラ付携帯電話機やコンパクトタイプデジタルカメラで、月や惑星なら撮れるのです。
コツはアイピースにカメラレンズ部をまっすぐにぴったりとつけ、液晶の真ん中にキチンと写るようにします。
ぶれないようにシャッターを切ります。携帯電話機のカメラはシャッターボタンを押してから切れるまで若干のタイムラグがあるものがほとんどです。シャッターボタンを押す指に力が入り過ぎないように注意するのがポイントです。
そうそう、観望会なんかでは混んでいるときにあまり夢中にならないように!特にうしろにコドモが並んでいるときには譲ってあげてください!
こんなのでいいの?というくらい、とても簡単な撮影法ですが、月面の拡大や惑星は撮影方法としてはほとんどこのように撮影しています。もちろん「ケータイ」ではありませんし、「手持ち」ではなくいろいろ工夫がありますが。
残念ながら星雲や星団はこの方法では写りません。
〜もうひとつおまけ〜
最初の写真、満月前後の月が昇る時間帯にすばるがこの位置(東の空)にある季節は秋です。
ミズナラの葉っぱも落ちているでしょ!
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